大阪府内でもトップクラスの規模を誇る清風中学校・高等学校様。
今回はChromebookの導入までの経緯や、斡旋販売における三谷商事とのやり取り、導入後の活用などについて、ICT室責任者の根岸様に伺いました。
― Chromebook導入前は、どのようなICTツールをお使いでしたか?
本校ではもともと、コンピューター室にWindowsのデスクトップを55台設置していました。ノートパソコンも使用しておりWindowsの2in1のタイプを50台ほど保有し、授業や部活動で使っていました。新型コロナウイルス感染症による休校の際は、自宅にPCやタブレットがない生徒にこのノートパソコンを貸し出しました。
― 今回、なぜ新たにChromebookを導入されたのでしょうか?
GIGAスクール構想にあわせ、本校でも対応をしようと考えて始めたことがきっかけです。iPadなどいくつかの端末と比較検討したところ、Chromebookは教員が非常に管理しやすい点が魅力でした。また、本校ではPythonを使ったプログラミング学習や、AIに関する学習などを行っています。
最大の理由は、私たちの社会においてクラウドがより浸透していくことです。政府からも「クラウド・バイ・デフォルト原則」が発表され、生徒たちが将来どのような職業についたとしても、生活の中で一般的に使われていくようになります。
そうした社会に対応するため、学生時代からクラウドシステムに慣れておくことは有効です。Chromebookはシステムがクラウド上で動いていくため、学校としてChromebookを使うことで、生徒は日常的にクラウドに触れることになります
― 当初は学校購入を検討されていたそうですが、なぜ斡旋販売に切り替えたのでしょうか?
本校は、大阪でもトップクラスの規模の学校です。生徒一人ひとりからの購入手続きに対応するのは、事務方にとって非常に大きな負担となります。何年もかけて準備していれば問題ありませんが、今回は昨年10月から本格的に動き始め、年明けの新学期には購入を予定していたため、難しいだろうと思いました。
そこで、斡旋販売にも対応しているパートナーを探し始め、三谷商事さんを知りました。他にも色々な企業を見て、見積もりは3社取りましたが、最終的には三谷商事さんにお願いしました。
― 三谷商事を選んでいただいた、決め手を教えてください
斡旋販売に対応いただけるという条件のなかで探していたところ、三谷商事さんは時間がない中でも柔軟に対応いただけ、端末価格も本校の希望にそったものだったので、お願いしました。
実際にお願いしてからは、担当者の方がこちらの希望をくみ取ってご提案いただけて助かりました。さらに、メールの連絡一つとってもレスポンスが速く、どんなことにもすぐ反応いただけたことも魅力です。
― ご検討されてから、実際に発注するまでの流れを教えてください
私は本校に昨年10月末に着任し、翌年4月に入学してくる生徒にはChromebookを提供できる体制を整える必要がありました。そのため、10月からパートナーを探し始め、11月には三谷商事さんにご依頼しています。12月から2月はどういう形で斡旋販売するのか、どういう仕様にするのかなどを決めました。3月には、ほぼすべての内容が固まっています。
― 発注までの三谷商事の担当とのやり取りはいかがでしたか?
上記のように短い期間での準備となりましたが、本校のスケジュールに合わせて動いていただけたのはありがたかったです。
また、すでにChromebookを導入している学校への見学ができた点も助かりました。見学先は導入から3年経った学校だったので、成功事例と失敗事例の両方について話を伺え、具体的な利活用はもちろん、どういうルールを作るのかといったバックグラウンドについても話せました。
― 斡旋販売後の、三谷商事のフォローアップの対応はいかがでしたか?
Chromebook導入後にも、気になることや気づいたことについて電話などで対応してもらえ、現在もやり取りは続いています。営業担当の方だけでなく、SEの方と具体的な話ができています。
日本では現在GIGAスクール構想が進められていますが、そもそもICT教育自体、まだ歴史が浅い分野です。そのため、メーカー元であるGoogleに質問しても対応してもらえないことがあります。
そういったシーンでも、三谷商事の方が一緒にリサーチしてくれますし、現場でわかったことをこちらがお知らせすることもあり、効果的なキャッチボールができていると感じます。
導入から現在までを振り返ると、三谷商事は会社ぐるみで顧客の都合に合わせた対応をしてくれていると感じます。こちらの希望に対し「できません」と言うことはなく、どうすれば理想に近づけるか提案していただけるので、頼もしいです。
― Chromebookの導入に際し、先生方向け・生徒さん向けの研修は行いましたか?
導入にあたり、教員にChromebookの使い方やGoogleワークスペースについての研修を開きました。授業内でどのくらい積極的に人に活用するかは、人によって違います。それほど積極的ではない教員に対して無理に使うよう強制することはなく、自発的な活用を促しています。
生徒にはクラスごとに、ログインの設定やclassroomの使い方、Meetなどアプリの使い方を指導しました。ICTツールを利用するうえで必要なモラルを学ぶ必要があるため、三谷商事の担当の方に勉強会を開いてもらいました。普段から接している教員が教えるのと、外部の方を講師に迎えるのでは、生徒の反応も異なります。
― 導入後、Chromebookをどのように活用していますか?
Classiなどのグループウェアを使い、生徒と教員の連絡をオンラインで行っています。生徒は学習記録を残すルールになっているので、毎日どんなことを勉強したか書き込んでいます。
また、新型コロナウイルス感染症により中止になった体育祭の代わりにバレーボールとドッジボール大会を開いたのですが、そこでもChromebookを活用しました。試合は体育館で行うのですが、対戦するクラス以外の生徒は教室に待機します。そこで教室と体育館をGoogle Meetでつなぎ、リアルタイムに試合を観戦できるようにしました。密を避けながらも、非常に盛り上がるイベントとなりました。
― 実際にChromebookを使ってみて、どんなメリットがあると感じますか?
他の端末に比べて、管理コンソールがシンプルで非常に使いやすいです。カバーしている機能も多く、遠隔での端末管理が簡単です。また、クラウドベースで動かせるため、生徒がChromebookを忘れたり壊したりしても、学校に用意した端末からログインしていつも通りの環境で授業に取り組めます。
― これからChromebookを使いたいと考えている学校へのアドバイスをお願いします
今後、世界的にあらゆるシーンでクラウド化が進むと考えられています。これからの社会を担う生徒たちにとって、クラウドの仕組みを理解して、操作に慣れておくことは大きなメリットになるでしょう。
特にChromebookはクラウドに順応しやすく、今までオンプレミスだった学校でもクラウドを推進しやすい端末です。管理も非常にしやすいですし、導入を迷っている先生方にはぜひおすすめします。
所在地:大阪府大阪市天王寺区石ヶ辻町12-16
TEL: 06-6771-5757
https://www.seifu.ac.jp/
設立:1932年
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