インターネットにアクセスすると、Googleのサービスを使う機会があるのではないでしょうか。
たとえば、GmailやGoogleマップ、YouTubeなど、すでに手放せなくなっているサービスもあるかもしれませんね。
ほかにも、Google PlayやGoogleカレンダー、Googleドライブ、Googleマイビジネス……etc。Googleのサービスは現在、ビジネスからパーソナルまで幅広く利用されています。
これらのサービスは、Googleアカウント1つですべて管理できます。
1つのアカウントですべて管理できることは、便利である反面、ウィークポイントでもあります。そうです、不正にアクセスされてGoogleアカウントを乗っ取られてしまったら、Googleサービスのデータや情報もすべて乗っ取られてしまいます。Googleサービスが広がれば広がるほど、このダメージは大きくなってしまいます。
そんな状態からあなたを守ってくれるのが、「Google認証システム」です。
今回は、このGoogle認証システムについて、ご紹介しましょう。
目次
・2段階認証/Google認証システムとは
・Google認証システムを設定する
[1]スマートフォンにアプリをインストールする
[2]パソコンで2段階認証を設定する
[3]パソコンでQRコードを表示する
[4]スマートフォンでQRコードを読み取る
[5]パソコンやで6桁コードを入力する
・ポイント)バックアップを作成する
2段階認証/Google認証システムとは
Googleアカウントにログインするには、通常、Gmailアドレス(ユーザーID)とパスワードを使います。
この方法はセキュリティとしてはさほど強くはないので、もう一段階、強化しておく必要があります。これを「2段階認証プロセス」といいます。
2段階認証プロセスでは、メールアドレスとパスワードに加え、認証コードを入力してログインします。認証コードはランダムな数字でスマートフォンに送信され、コードそのものも数十秒しか使えません。認証コードが必要になることで、万が一パスワードを盗まれてしまっても不正ログインを防ぎ、ログイン時のセキュリティを高めることができます。 ただし、2段階認証プロセスはパスワードが2種類になっただけなので、これも万全とは言いきれないのです。
この2段階認証にGoogleの専用アプリ「Google認証システム(Google Authenticator)」を組み合わせることで、「端末がないとログインできない」状態になり、セキュリティはますます強化されます。
それではさっそく、Google認証システムを使える状態にしていきましょう。
Google認証システムを設定する
[1]スマートフォンにアプリをインストールする
まず、あなたのスマートフォンに「Google認証システム」アプリをインストールします。アプリは、Android、iOSで共通です。
Android版:Google 認証システム
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.authenticator2
※バージョン4.4以上
iOS版:Google Authenticator
https://itunes.apple.com/jp/app/google-authenticator/id388497605?mt=8
※iPhone 3G以降
インストールできたら、まずはパソコンやタブレットのWebブラウザから、Googleアカウントへアクセスします。
[2]パソコンで2段階認証を設定する
Google認証システムは、QRコードを端末で読み取る必要があります。この設定をパソコンやタブレットから行います(ログイン情報が記録されている端末を利用します)。
今までに一度も2段階認証を設定していない場合は、まずは2段階認証を設定後、続けてGoogle認証システムを設定します。
①[Googleアカウント]を開き、ログインする
②サイドメニューの[セキュリティ]を選択する
③「Googleへのログイン」の「2段階認証プロセス」を選択する
④[開始]ボタンをクリックする
⑤パスワードを入力し、「次へ」をクリックする
⑥SMSで利用する電話番号を入力(または選択)し、「コードの取得方法」を選択する
⑦スマートフォンのSMSにGoogleからワンタイム確認コードが送られてくるので、コードを入力し、「次へ」をクリックする
⑧「確認が完了しました。2段階認証プロセスを有効にしますか?」と表示されるので、「有効にする」をクリックする
[3]パソコンでQRコードを表示する
上記の手順で、2段階認証まで可能になりました。続けて、Google認証システムの設定を行います。
①「認証システムアプリ」の「設定」をクリックする
②スマートフォンの種類で「Android」または「iPhone」を選択し、「次へ」をクリックする
ここで、認証システムの設定画面とQRコードが表示されます。このブラウザ画面はそのままにして、今度はスマートフォン上での操作に移ります。
[4]スマートフォンでQRコードを読み取る
①スマートフォンで「Google認証システム」を起動する
②スマートフォンの「Google認証システムアプリ」を起動し、[開始]をタップする
③「バーコードをスキャン」を選択する
④QRコード読み取り用カメラが起動するので、パソコンのブラウザに表示されているQRコード(手順[3])をカメラで読み込む
⑤正しくQRコードを読み取れると、「設定がすべて完了しました」と表示され、6桁の数字(確認コード)が表示される
この6桁の確認コードが、現在のあなたのGoogle2段階認証ワンタイムキーです。数字は現在時刻とカウンターをもとに1分ごとに切り替わり、その数字だけがパスワードとして認識されます。強固な認証であることがわかりますね。
スマートフォン画面はそのままにして、再びパソコンやタブレット画面に戻りましょう。
[5]パソコンやタブレットで6桁コードを入力する
パソコンやタブレット画面には、さきほどのQRコード画面が表示されています。
①「次へ」をクリックする
②スマートフォンに表示されている6桁の数字を「コードを入力」に入力し、「確認」をクリックする
③完了画面が表示されたら、Google認証システムと紐づけ成功。「完了」をクリックする
以後、Googleアカウントを入力するときはすべて2段階認証となるので、ログインをするときは、Gmailアドレスとパスワード、さらにGoogle認証システムのワンタイムキーを入力します。
なお、機種変更などをしたときは、最初から設定し直す必要があります。
新しいQRコードを発行すると、前のQRコードは無効になります。
また、一度、Google認証システムアプリの6桁の数字で2段階認証ができた端末は、アプリを削除したり初期化したりしない限り、次からは自動ログインになり、ログイン作業は不要です。
初回ログインのときは、ログインメールがGmailで届きますので、アクセスした端末情報を確認しましょう。
ポイント)バックアップを作成する
Google認証システムは、パワフルなセキュリティシステムです。
しかし、スマートフォンが壊れたり紛失してしまったり、アプリを削除してしまったりすると、Googleアカウントへログインできなくなってしまいます。 Google2段階認証を設定したら、「バックアップコード」の作成も行うようにしましょう。
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