今回のコラムでは、Chromebookを利用されている自治体や学校関係者の方向けに、Google Meetの運用術をご紹介いたします。
Google Meetの利便性と不安要素
Google Workspaceのサービスの一つとして提供されているGoogle Meetは、安全性の高いビデオ会議システムです。これまで教師と児童生徒のやり取りは、基本的に対面で行われてきました。Google Meetを利用することにより、教師と児童生徒がオンライン上で顔を合わせてコミュニケーションをとることが容易になります。
しかしながらビデオ会議は便利な反面、児童生徒同士のみで通話を行い、万が一トラブルにつながるのではと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回ご紹介する「ビデオ通話と音声通話の発信をユーザーに許可する」という設定は、Google Meet上でのビデオ会議の開催を特定ユーザーに制限することが可能となります。この設定を駆使することで、例えば教員のみビデオ会議の開催を許可するといった運用が行えます。
前提条件
[ビデオ通話と音声通話の発信をユーザーに許可する]の設定を利用するには、前提としてGoogle管理コンソール上でGoogle MeetのサービスがONになっている必要があります。サービスの有効化については、以下の手順を参照ください。
1.管理者アカウントでGoogle管理コンソールにログインします。
2.左側メニューから[アプリ] > [Google Workspace] > [Google Meet]をクリックします。
3.[サービスのステータス]をクリックします。
4.Google Meetのサービスを有効にする組織を選択し、[サービスのステータス]をONにします。
それでは、次項から実際に[ビデオ通話と音声通話の発信をユーザーに許可する]の設定方法を確認していきましょう。
設定変更手順
1.管理者アカウントでGoogle管理コンソールにログインし、左側メニューから[アプリ] > [Google Workspace] > [Google Meet]をクリックします。
2.[Meetの動画設定]をクリックします。
3.児童生徒アカウントが所属する組織など、ビデオ会議の開催を禁止したいユーザーが所属する組織を選択し、[ビデオ通話]をクリックします。
4.[ビデオ通話と音声通話の発信をユーザーに許可する。]のチェックを外して OFF にし、[オーバーライド]をクリックします。
以上で、設定は完了です。
※上記はビデオ会議の開催を禁止する際の手順になります。反対に、特定のユーザーに対して、会議の開催を許可したい場合は、該当の設定が ON になるようにしてください。
Google Meet画面の比較
◆[ビデオ通話と音声通話の発信をユーザーに許可する] が OFF の場合
次の画面は、[ビデオ通話と音声通話の発信をユーザーに許可する] が OFF に設定されたユーザーで、Google Meetのページにアクセスしたものになります。
「ご利用のアカウントでは会議への参加のみ許可されています」と表記されており、会議を作成することが出来なくなっています。
◆[ビデオ通話と音声通話の発信をユーザーに許可する] が ON の場合
続いて、[ビデオ通話と音声通話の発信をユーザーに許可する] が ON になっているユーザーの画面を見てみましょう。
設定を OFF にしたユーザーの画面と異なり、「新しい会議を作成」のボタンが表示されています。
まとめ
[ビデオ通話と音声通話の発信をユーザーに許可する]の設定値による違いは、以下の表の通りです。
Google Meet上での児童生徒のみのビデオ会議を禁じ、参加のみ許可したいという場合は、本設定を「OFF」にすることで実現可能になります。
組織内でGoogle Meetを利用される場合は、上記の設定も加味してみてはいかがでしょうか。
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