新しく購入したChromebookを管理下の組織に登録した後に、Google管理コンソールで次のような操作をしていませんか?
・Chromebookデバイスの組織移動
・アセットIDの登録
実は上記の設定は、Chromebookの初期ウィザード中に行うことが可能なのです。
本コラムでは、Google管理コンソールであらかじめ設定しておくことで、Chromebookの初期キッティングを簡単にするポリシーをご紹介していきます。
デバイスを適切な組織に自動配置するには?
現在の既定のポリシー設定では、新しいChromebookを組織に登録(エンロールメント)すると、最上位の組織に配置されます。
しかし、教員用端末と生徒用端末で適用するポリシーを分けたいなどといった場合は、以下のように別々の組織を作成し、Chromebookをそれぞれの組織に配置してあげる必要があります。
けれども、大量のChromebookをエンロールメント後に、管理コンソールで一つ一つ手動で移動させるのは手間がかかってしまいます。
そのような場面で有効なのが、 [ユーザーとブラウザの設定]※1 内の[デバイスの登録]というポリシーです
[デバイスの登録]の値を、[Chrome デバイスをユーザーの組織内に配置する]にすることで、エンロールメント時に使用したアカウントと同一の組織にChromebookを配置させることが可能になります。
つまり、上図の組織構造で例えると、生徒用Chromebookをエンロールメントする際は、生徒組織に所属するアカウントを利用することで、自動的にChromeboookを生徒用組織に配置させることができるのです。
https://support.google.com/chrome/a/answer/2657289?hl=ja
管理コンソール以外でアセットIDを登録するには?
Chromebookでは、各端末に[アセットID]と呼ばれる管理名が定められます。
各端末に一意のアセットIDを指定しておけば、管理コンソールで特定のChromebookを検索する際にも利用できますので、端末を大量に運用するような環境では、管理のためにも登録しておくことが望ましいといえるでしょう。
しかしながら前項と同じく、現在の既定のポリシー設定では、新規Chromebookのエンロールメント後、管理者が管理コンソールにログインして操作をしないとアセットIDの登録は行えません。
そこで今回ご紹介したいのが、[ユーザーとブラウザの設定]内の[登録時のアセット ID]というポリシーです。
[登録時のアセット ID]を、[この組織内のユーザーは登録時にアセット ID と場所を指定できる]に設定することで、初期ウィザード中にアセットIDを登録できるようになります。
これにより、キッティング担当者でもアセットIDの登録を行うことが可能となり、管理者の負担軽減にもつながるといえるでしょう。
まとめ
本コラム内で取り上げた2つのポリシーの効果については、以下の通りとなります。
Chromebookを組織の管理下に置くことで、様々なポリシーを適用させることが可能です。
しかし、Chromebookをユーザーに配布した後に、もしも初期化するようなことがあった場合どうなるのでしょうか?
Chromebookが組織の管理下から外れてしまい、ポリシーが適用されない状態でユーザーが使用できてしまうのでしょうか?
次回、コラム「初期化しても大丈夫!Chromebookのキッティングを容易にする方法【後編】」に続きます。
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