Google Classroomのクラスを整理する方法

公開日:2023/01/12
最終更新日:2023/10/05

不要になったGoogle Classroomのクラスを整理できていますか?

今回のコラムでは、Google Classroomのクラスを整理する方法や、その注意点について解説していきます。

Google Classroomとは

まず「Google Classroom」とは何かというと、Googleが提供している授業支援アプリです。
Google Classroom上でクラスを作成すると、そのクラスに所属する教師と児童生徒がオンラインで課題のやり取りなどが行えるようになります。

すでに学校の学級ごとにクラスを作成し、ご利用中という方も多いことでしょう。
しかし、学級別にクラスを作成している場合、進級すると前年度のクラスを使用する機会もなくなってしまいます。
このような不要になったクラスを整理せずにGoogle Classroomを使い続けると、表示されるクラスがどんどん増えてしまい、現在運用中のクラスを見つけづらくなってしまう恐れがあります。
Google Classroomの利便性を損なわないためにも、不要なクラスは適宜整理するのが望ましいといえます。

※関連ページ:学習管理ツール「Google Classroom」がGIGAスクール構想で効果大な理由
https://www.mitani-edu.jp/column/025/

クラスを整理する方法

Google Classroomでクラスを整理するには、以下の2つの方法があります。

方法主な特徴
クラスをアーカイブするGoogle Classroomの[クラス]画面から、[アーカイブ済みのクラス]画面にクラスが移動する。

クラスへのアクセスは継続して可能で、これまでの投稿や資料等を閲覧できる。

復元することで、再度クラスを利用できるようになる。

アーカイブ操作は担任、副担任が行える。
クラスを削除するGoogle Classroomから対象のクラスが消え、完全にクラスにアクセスできなくなる。

Googleドライブから、クラスのドライブフォルダへのアクセスはできる。

クラスを復元して、再利用することは出来ない。

アーカイブと異なり、担任のみが削除操作を行える。

引き続きクラスにアクセスしたい場合は「アーカイブ」を、今後二度とクラスを利用しないといった場合は「削除」を選択するとよいでしょう。

それでは、実際にどのようにしてクラスを整理するのか、詳しい手順を見ていきましょう。

クラスをアーカイブする

まず初めに、クラスのアーカイブ化についてです。
アーカイブは、後述のクラスを削除する際にも必要な操作になってきます。

1.教師アカウントでGoogle Classroomにアクセスします。

2.アーカイブ化するクラスにて、[その他アイコン(︙)] ⇒ [アーカイブ]をクリックします。

3.[アーカイブ]をクリックします。

以上で指定のクラスがアーカイブ化されました。
アーカイブしたクラスは、[メニューアイコン(≡)] ⇒ [アーカイブされたクラス]に移動します。

クラスを削除する

つづいて、クラスを削除する方法についてです。
クラスの削除は、当該クラスの担任アカウント(クラスのオーナー権限をもったアカウント)で操作を行ってください。

1.前述の手順を参考に、クラスをアーカイブします。

2.上部の[メニューアイコン(≡)] ⇒ [アーカイブされたクラス]をクリックします。

3.削除するクラスにて、[その他アイコン(︙)] ⇒ [削除]をクリックします。

4.[削除]をクリックします。

以上で操作は完了です。
Google Classroomからクラスが削除され、以後復元することは出来なくなります。

クラスを整理する上での注意点

アーカイブや削除を駆使することで、Google Classroomのクラスを整理できることがわかりました。
しかしながら、アーカイブや削除は各クラスの教師アカウントのみが行える特別な操作です。
つまり、クラスのアーカイブ化や削除を行う前に、Google Workspace上から教師アカウントを削除してしまうと、その教員が管理するクラスのアーカイブ等が出来なくなってしまう可能性があるということです。

そうならないためにも、教師アカウントの削除前には下記の3点を確認することをおすすめします。

①削除対象の教師アカウントが管理しているクラスがないか確認する。

②管理しているクラスがある場合は、そのクラスの担任か否かを確認する。

③担任だった場合、他の教員にクラスのオーナー権限を譲渡する。

オーナー権限の譲渡は、クラスの[メンバー] ⇒ 他の教師アカウントの[その他アイコン(︙)] ⇒ [クラスのオーナーに指名]から設定が可能です。
事前にクラスのオーナー権限を他の教師アカウントに譲渡することで、クラスのアーカイブ化や削除等の管理を継続して行うことが出来ます。

まとめ

Google Classroomのクラスを整理する方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

万が一、クラスのオーナー権限を譲渡せずに、教員が一人しかいないクラスの教師アカウントを削除してしまった時は、ユーザーアカウントを復元することで、クラスの削除やアーカイブ化が可能です。
しかしながら、アカウントの復元できる期間は削除から20日間以内と限りがあります。
復元可能期間を過ぎてしまった場合に、対象クラスの削除やアーカイブ化を行うような機能は、現状Google Workspaceでは提供されていませんのでご注意ください。

ChromebookやGoogle Workspaceでお悩みの方は、三谷商事までお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

本コラムに関するお問い合わせはこちらからよろしくお願いいたします。

Chromebook導入のポイントが分かる資料がダウンロードできます。

資料の内容

〇Chromebookとは?
〇推奨アプリケーションのご紹介
 Google Workstation for Education / CEU /
 Classroom 等
〇三谷商事オリジナルサービスのご紹介
 ・導入&保守サービス
 ・CEUサポート
  Google Workspaceサポート
 ・端末障害サポート   等

上記以外も有益な情報を公開しています。


Back Number

Apple Pencil 以外の選択肢、iPad をもっと快適にするスタイラスペンの選び方

Apple Pencil 以外の選択肢、iPad をもっと快適にするスタイラスペンの選び方

GIGAスクール構想により、多くの児童・生徒が iPadを活用して学習しています。iPadは指で操作することが基本となりますが、スタイラスペンを使うことでさらにその可能性が広がっていきます。ノートを取ったりメモを書

【Google Workspace運用術】サードパーティ製アプリのアクセス制御~18歳以上/18歳未満のユーザー向けの設定~

【Google Workspace運用術】サードパーティ製アプリのアクセス制御~18歳以上/18歳未満のユーザー向けの設定~

2023年10月23日以降、18歳未満のユーザーはアクセス設定されていないサードパーティ製アプリにアクセスできなくなったことは、皆様ご存じのことと思います。 しかし、「実際に制限されたら、どのような作業をしてアクセス

【DNSフィルタリングの課題とは?】1人1台端末の運用に“Webフィルタリング”をオススメする理由

【DNSフィルタリングの課題とは?】1人1台端末の運用に“Webフィルタリング”をオススメする理由

GIGAスクール第2期において端末の利活用が進む中、フィルタリングの利用に関するお悩みの声をよく耳にします。今回は、実際の教育委員会の事例をもとに、1人1台端末のインターネット利用において発生する問題とWebフィルタリングを活用し